広島県内の自動車は、大正後半期から徐々に増え始め、昭和に入ると急激に増加しました。荷馬車がトラックに、乗合馬車はバスに、人力車はタクシーにと陸上交通機関の主役交代が進みました。このような自動車の増加は、一方で交通事故の多発を招き、ついには事故による死傷者も増え始めました。

 こうした情勢を背景に、交通安全を求める県民の声が高まる中、昭和3年8月、「広島県交通安全協会」(任意団体)が創立され、県民の皆様に対し、交通安全思想の普及、交通 道徳の高揚などの交通安全に関する啓発、指導事業を開始しました。
 昭和23年5月6日、新警察制度の実施にあわせ、新しく「広島県交通安全協会」(任意団体)を創立し、前「広島県交通安全協会」を継承し再スタートしました。

 昭和27年3月26日、任意団体「広島県交通安全協会」を解散し、組織・体制を整備し、広島県知事の許可を受けて「財団法人広島県交通安全協会」を設立。
 平成23年4月1日、公益法人改革三法施行により、「財団法人広島県交通安全協会」を解散し、改革三法に基づく定款及び機関整備を行い、広島県知事の認可を受け「一般財団法人広島県交通安全協会」に、また、平成28年4月1日には公益財団法人「広島県交通安全協会」に移行しました。「交通の安全と円滑を促進し、もって交通秩序の確立に寄与する」ことを目的として交通安全事業を推進しています。

 また、平成10年4月1日より、道路交通法一部改正に伴い、広島県公安委員会から「広島県交通安全活動推進センター」として指定され、交通安全の広報・啓発などの道路交通法に基づく同センターの事業活動を行っています。